「ネット上で見つけた写真は自由に使えるもの」という誤解は、残念ながら根強く残っています。
特にSNSの普及によって、誰でも簡単に画像をアップロードできるようになった現代では、他人の写真を無断で使用してしまうケースが後を絶ちません。
「ネットに公開されている=自由に使える」は大きな間違いです。
もちろん「本当に知らなかった」という方もいるでしょうが、
近年では意図的に他人の写真を盗用し、あたかも自分が撮影したかのようにSNSに投稿したり、コンテストに応募したり、意図的にそういう事をする人も一定数います。
「ブログの記事は簡単にパクられてしまうけど、写真はまだ守れる方法がある」
結果から先に言うと「ウォーターマーク」入れる事で無断使用を防ぎ、著作権侵害のリスクを軽減することができます。
ウォーターマークは最近では人工知能、AIの学習を防止するためにも注目されています。
ウォーターマークってなに?
ウォーターマークとは、簡単に言えば、「この作品は私のオリジナルです」というサインのようなものです。
写真に透かしのように重ねて表示されるロゴや文字が、自分の作品であることを明確に示します。
これがあれば、転載等の目的で意図的に写真を盗もうとする人は大体嫌がります。
撮った写真にサインが入っている事で、ブログやインスタで「私が撮りましたよ!」とは言えないですよね。
文字が入っている事で勝手にフォトコンにも出せない。
仮にこの写真たちを使いたくても、ウォーターマークが入っている部分を消すか、切り取るかしないと都合が悪い。
そんな手間をかけてまで写真を使ってやろうと思う人はほぼいないでしょう。
ちなみにウォーターマークを入れる位置も色々ありますが、写真のイメージを崩したくない人は中央下、右下、左下に入れる方が多いですね。
ウォーターマークの必要性
- 盗用防止: 無断で写真を転載したり、自分の作品として利用しようとする人を防ぎます。
- 著作権保護: 写真に対する著作権を視覚的にアピールし、不正利用のリスクを減らします。
「意図しない場面で勝手に写真を使われないため」というのが1番になります。※意図しない=自分以外の人が勝手に私の写真を使う事です。
自分の写真をどこにでも自由に使っていいよ!!と思う人って、かなり少ないかと思います。
知人友人なら話は別ですが、全く知らない人が自分の写真をどっかで勝手に拡散していたりしたら嫌な気分になりますよね。
そういうのが許せない、これは自分の写真だよ!と証明する為にも、ウォーターマークは必要じゃないかなと思います。
ウォーターマークの作り方
スマホでウォーターマークを作る方法
スマホを使っている人はアプリストアで「ウォーターマーク」で検索すると色んなアプリが出てくると思います!
凝ったことをしない限りは大体無料で作れると思います。作り方が分からなければGoogle検索で「アプリ名+作り方」と検索すればやり方が分かるはず。
お好みのアプリで作ってみてくださいね。
パソコンで作る場合
Photoshopなどのソフトなどを持っていらっしゃらない方は
Canvaの「ロゴ作成」で作ることが可能です。
※厳密にはCanvaの場合は透過データ(背景を透明する事)が出来ないので、Canvaでロゴ作成→更に別アプリかフリーソフトで背景削除をすればOK(スマホのアプリにもあります)。
私の場合は・・
私はデザイン自体はPhotoshopで作成→pngデータ(透過データ)にしてLightroomアプリへ読み込ませて使っています。
ちなみにLightroomアプリでも、凝ったことしなければ文字だけは入れられます。フォントも選べるし、位置も自分で決められます。
「名前+主に使っているSNSのアカウント名」とか、「名前+サイト名」とか、色々作ってみてください^^
結論。
散々書いた後でこんな事言うのもなんですが、
正直ウォーターマークが入っていようが入っていなかろうが、使いたい人は無断転載するだろう。どっかで使いたい人は勝手に使うだろう。それはもう仕方ないんですよね。
手慣れた人なら、気に入った写真をダウンロード→ウォーターマークを消す→その上から自分のウォーターマークを入れる事ぐらい簡単なものです。
それが嫌なら「ネットで写真出すな!SNSもするな!」という話になってしまう。
外で事故にあいたくないなら一生部屋から出るんじゃないみたいな極端な話になるのと同じで。
ネットに出すこと自体に既にリスクがあるんですよね。でもそのような事を言いだすとキリがない。
ウォーターマークは個人的に入れていますが、盗用、転載などを完全に防げるわけではありません。
無断転載、盗用などの不正使用から自分の写真を守る方法ではありますが、100%守れるわけではありません。
そこだけはご注意を。